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庄内の在来作物に再び光を アル・ケッチァーノ奥田政行シェフ

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「在来作物」をご存知でしょうか。

その場所にしかない固有の種の作物。一番有名なものでは京都の"賀茂ナス"。徳島の"なると金時"。そして山形の"だだちゃ豆"。そしてほとんどの場合は全国に流通してない野菜です。

在来作物はその土地の気候に合い、食文化にも合い、その土地の人の体に必要な栄養素が入っています。

風土を体現したものが在来作物です。

しかし全国に流通されるほど収量もなく、規格がそろわないなどの問題で、スーパーの野菜に押されてしまい、生産者も激減。最後の一人、それも後継者もないまますでにご高齢となっているケースも多くあります。

もちろん安く安全な野菜も大切です。しかし、その土地を体現している在来作物も大切に守っていかなければいけないものです。

山形県の庄内地方は在来作物の宝庫です。そして全国的に知名度のあるレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフが在来作物を盛り立てています。おかげで、最後の一人だった赤カブに後継者ができるなど、在来作物が庄内の人の生活の中に再び戻っています。

庄内の在来野菜復活のケースは、他の地域の在来野菜が再び地元の人の食卓に戻るために参考になる事例です。

といったわけで、ぜいたくにも奥田シェフのナビゲートで庄内の在来野菜についてリポートします。

食の都庄内

どこを見ても一面のグリーンカーペット。庄内は日本有数の米どころです。

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だけど庄内はお米だけじゃないんです。自ら食の都と言っているだけあって、魚を食べてもおいしい、肉を食べてもおいしい、野菜もおいしい。

なぜかとても食べ物がおいしい地域です。t

1.地形の恵み

 
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庄内地方は

庄内平野

周囲を囲む山から流れてくる川により土壌が4種類もある
→ お米、だだちゃ豆など野菜

 庄内浜

冷たい海底湧水がある海、親潮と黒潮が交わるところ
→ カキなど魚貝類

庄内平野を取り囲む山

三元豚、鴨、羊、庄内牛

と狭い範囲内にさまざまな地形がコンパクトにまとまっています。

そして、変化のある土壌、海、山からの恵みが、手を伸ばせばすぐそこにあるのです。

さらに盆地のような地形のせいか、夏と冬の温度差も40度以上あるそうです。その温度差も特徴ある作物を生む要素となっています。

 
 

2.庄内地方の多様な在来作物

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庄内の代表的な在来作物「だだちゃ豆」
これは奥田シェフの畑のもの

庄内地方にはさまざまな在来作物があります。それはなぜなのでしょうか。

奥田シェフが庄内「種の歴史」を教えてくれました。

庄内地方にはかつていろんな人が流入してきました。出羽三山(羽黒山、湯殿山、月山)が農業信仰の地で色んなところから人がお参りに来て、作物の種を置いていったんです。

しかも明治維新のときに幕府軍に付いちゃったもんだから、維新後しばらく弾圧を受けていた。他の地域と交流ができなかったため、種が残った。しばらく閉ざされた地域だったのが、よかったんです。

庄内地方には、さまざまな場所から種が集まったものの、その後政治的な背景で「陸の孤島」になってしまいった。そのために個性豊かな野菜が流出せずに定着した

_という歴史があるそうです。

定着したとはいえ、全国チェーンのスーパーの普及によって庄内の在来作物は片隅に追いやられていた時期もありました。しかし一部の熱心な研究者と奥田シェフ、そして産直施設のおかげで再び脚光を浴びています。


 



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