
季節は春とはいえ、寒さから抜け切るにはまだしばらくかかりそうですが、畑は待ってくれません。そろそろ畑仕事にとりかかりましょう。
畑に堆肥を入れ、全面を耕したらすぐにも種まきなどに取り掛かりたいところですが、
その前にもう一つやらなければならないことがあります。畝立てです。
野菜畑を良く見ると、土を盛り上げた場所と低い場所があることが分かるでしょう。
土を盛り上げた場所を畝といい、そこに種をまき、苗を植え、肥料を施すなど野菜を栽培します。
畝と畝の間は作業のため畑に入る時に足の踏み場になる場所です。
管理しやすい短い畝がお勧め
| 畑で土を盛り上げ、作物を栽培する場所が畝 |
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畝の長さに決まりはありませんが、家庭菜園の場合、管理のしやすさを考えると短い方がお勧めです。
ここでは畝の長さは3mとし、畝の幅は70cm、畝と畝の間を60cm空けることにします。
あなたが借りている市民農園の区画が3m×9mなら、長さ3m×幅70cmの畝を7本作ることができます。
畝立ての作業は、まず畝にする部分の4隅に割り箸などで目印をつけておきます。
土を盛り上げる高さは水はけのよい畑なら5cm~10cm。水はけの悪い畑では20cm以上の高畝にします。ここでは畝の高さを10cmとしておきます。
畝立てには鍬を使います。畝間に鍬の刃を入れ、鍬を手前に引き畑の土を鍬に載せ、そのまま畝に土を寄せます。
畝立てする場所を割り箸でしるしを付けておく
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| 鍬は慣れるまでが大変 |
鍬は使いこなすまで少し時間がかかりますが慣れればとても便利な道具です。何度も練習して鍬の使い方に慣れてください。
栽培する野菜の背丈と日の当たる方向の関係
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さて、畝を立てて野菜を栽培する準備は整いました。
ここで、畑と日照の関係を確認しておきましょう。
畑の外側にビルのような遮蔽物がなければ、一般的に日が良く当たるのは南向き、東向きです。畑の南側、あるいは東側に遮蔽物を置くと畑全体に日当たりが悪くなるので気をつけましょう。
南東側から北西側に向かってだんだん背の高い野菜を植える ようにすれば畑全体に満遍なく日が差すようになります。
ただし、隣の区画との間隔が狭い場合は、北西側に背の高い作物を植えると隣の区画の日当たりが悪くなるので、注意しなければなりません。また、南東側の雑草を放置しておくと、畑が雑草の日陰になってしまいます。
農園によっては、隣の区画の南東側に小屋を立てたり、高い支柱を立てるなどの日当たりを妨げる行為を規制しているところもあります。区画の境界線の部分の草取りがトラブルになることもあり、境界線付近の草を刈ることを利用規定 に書いている農園もあります。(一口メモ「市民農園のきまりごと」参照)
畝を立てたら種播き開始です。
ジャガイモは種イモがホームセンターなどで売られています。必ず種イモ用のイモを購入し、なるべく早く、3月前半には畑に植え付けます。ホウレンソウも早めに種播きします。
長ネギは苗床に種播きします。
4月初めのダイコン、ニンジンの種まきに向け、3月中に準備をしておきます。ビニール・マルチといってプラスチックの薄いフィルムで畝全体を覆う農業資材があります。畝全体を覆うことによって土の温度を上げ、播いた種がすぐに発芽するようにしておきます。
ビニールマルチにもいろいろタイプがあるので、ホームセンターなどの農業資材コーナーで説明を聞いて選びます。(ミニ解説「ビニールマルチの種類と用途」参照)
3月の作業のポイント ① 畝(ベッド畝)を作り、畝と畝の間を踏み固める ② ジャガイモの種イモを植え付ける ③ ホウレンソウの種を播く ④長ネギの種を苗床に播く ⑤ダイコン、ニンジンの種まきの準備をする |
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=ひと口メモ 「市民農園のきまりごと」= 市民農園を借りるとき、利用者が守るべきルールについて話を聞くか、冊子を渡されます。 他の区画に作物の枝葉を伸ばしてはいけない、隣の区画が日陰になるような支柱の立て方はいけない、空きスペースに道具や資材を置いてはいけない――など、市民農園の利用者が互いに気持ちよく野菜を栽培するために必要な事項が取り上げられています。 ごみ処理など環境問題に関わる項目も載っています。農薬の使用を最小限にとどめる、野菜くずや雑草は土中深く埋めるか持ち帰る、騒音・振動・悪臭などで近隣住民に迷惑をかけない――などです。 お作法ともいうべきもので、よく理解した上で野菜の栽培に取り掛かりましょう。 |
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