2月4日は立春、暦の上ではもう春です。この時期、秋冬野菜もほとんど収穫し尽くし、畑はとても静かです。
しかし、次に向けての大事な時期でもあります。一番大事ことは「土づくり」です。 野菜を栽培するということは、野菜が本来持っている力を発揮するためのお手伝いをすることだと思います。
その肝となるのが根の働きであり、根が存分に働くには根の周りの環境、つまり土の状態を良くしておくことが肝要です。
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皆さんの畑は計画どおりいけば、3月以後、次々と野菜の種が播かれ、苗が植えつけられるでしょう。野菜が育ってゆく中で病害虫が発生し、時には厳しい気象条件にさらされ、大きなダメージを受けることもあります。その時、土壌環境のよい畑で育った作物はさまざまな困難をはねのけて復活してきます。作物は本来、病害虫や過酷な気象条件に打ち克つ力が備わっています。その力を発揮させるために土の状態がとても重要な役割をしているのです。
畑の土作りで広く行われているのが堆肥の投入です。堆肥を土に施すことにより、土の中の通気性、通水性、保肥性がよくなり、多様な微生物がバランスよく繁殖します。場所によっては酸性度=pHが酸性、あるいはアルカリ性に偏っていたり、特定の肥料成分が不足したりします。その場合は作物ごとの生育条件に合わせて化成肥料を施すなどで調整します。
土作りは物理性、化学性、生物性の3つの観点から総合的にとらえるべきです。「肥料設計」といって畑の土の化学的な性質だけに着目してどのような成分の肥料を施すべきかを計算し、計算結果に基づいて主として化学肥料を施すというやり方がありますが、土の化学性を追求するだけでは、一時的に収量増加などの効果があっても結局、畑の土は劣化し作物本来の力を発揮させることができなくなります。化学性だけでなく物理性、生物性も含めたバランスが大事なのです。
もうひとつ、この段階で準備しておきたいことがあります。市民農園のような小さい菜園で使うのに適した農薬を調べ、農薬を散布するための道具も考えておくことです。市民農園では農家のように一つの作物を大量に作る人はまずいないでしょう。自分の家で食べて、余れば知り合いにおすそ分けするくらいです。ほとんどの人は単品ではなくたくさんの種類の野菜を栽培しています。野菜の種類が多い分、防除すべき病害虫も多くなります。これに対して農家と同じように病害虫防除をしようとすると、たくさんの種類の農薬を使わなければならなくなります。しかも一つ一つの作物の作付はごくわずかなので農薬の使用量も少なく、農家用の農薬を購入すると使い残してしまい処理に困ってしまいます。
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| ホームセンターの農薬売り場 |
安全性についてメーカーは、噴霧した農薬を吸引したり、皮膚にかからないように防護することなどを注意書きに載せています。 この点は農家も同じですが、濃度の高い農薬の原液を扱わなくて済むことなどから従来の農薬より作業上の安全性は高いといえます。
もっとも、ホームセンターで一般向けに売られている、希釈液をスプレーするタイプの農薬は、自然系の原料などを使ったものが多く、農家が使っているような病害虫防除剤ほどの効果を期待できないかもしれません。収穫した野菜を商品として出荷する目的で栽培しているわけではないのだから、少しくらい虫に食われてもやむなしと割り切ることも必要です。
個別の作物ではタマネギの冬越し対策があります。3月に入るとすぐ、ジャガイモの植え付け、ホウレンソウの種まきが始ります。そのために余裕をもって種苗の準備、畑の畝作りを進めてください。
2月の作業のポイント ①堆肥の投入 ②ジャガイモの植え付け準備 ③ホウレンソウの種まき準備 |



