採りたてのみずみずしい野菜を手にする喜びだけでなく、自分で作ることによる安心感、美味しい空気を吸って畑仕事でいい汗をかく喜び、自然との対話、親子や夫婦・仲間たちとのコミュニケーション――。野菜畑は喜びがいっぱいです。だから、家庭菜園を始めてみたいと思っている人は少なくないはずです。
では、あなたはどうですか? 「そもそも畑を借りるなんて簡単に出来るのか」と疑問を持っているのではないですか? 「たとえ畑を借りても、どんな野菜が作れるのか分からない」としり込みしていませんか? そして「野菜作りは手間がかかるので、途中でギブアップしてしまうのではないか」と不安が先に立っていませんか?
大丈夫です! あなたにぴったりの野菜の作り方をアドバイスしましょう。
このコラム「一からはじめる市民農園」ではこれから野菜作りをはじめようと思っているあなたのために、あなたに合った"超お手軽な野菜作り"を紹介していきます。読んで行くうちにきっと「これなら私にもできる」と自信を持って野菜作りの第一歩を踏み出せるようになるでしょう。
市民農園を借りよう!
野菜作りの第一歩は畑を借りること。たまたま知り合いの農家で空いている畑があれば別ですが、誰もが簡単に畑を借りられるわけではありません。ところが、誰でも借りられる便利な畑があるのです。それが「市民農園」です。
市民農園とは、住宅地の一角に残された畑などを小さな区画に分けて希望者に貸し、それぞれの区画で自家用の野菜を作る農園のことです。都市住民のレジャーとして野菜作りを楽しむための区分型農園といって良いでしょう。
競争率高く、借りる条件が厳しい都心部
東京周辺の住宅地に近い市民農園の場合、畑の広さは30㎡前後、借り賃は1区画あたり1000円から5000円、期間は1年で最長5年まで継続可能――といったところが平均的でしょう。ほとんどが市内に住んでいる人が対象で、新規利用者の募集案内も市の広報誌を使うといった方法が一般的です。東京都心に近い地域などでは、1区画あたりの面積が小さく、それでも応募者多数のため抽選で、たまたま抽選に当たっても1シーズンで交代しなければならず、継続利用はできないといった制約があります。人口の割に市民農園の面積も区画も少ないのでこういうことになるのです。少し郊外に出れば比較的広い面積で、継続利用もできるなど、条件はラクになる傾向です。
農林水産省の調べでは2007年3月末時点で全国の市民農園数は3246、区画数は15万9694に上るそうです。このうち約半数が首都圏にあります。農水省が把握していないものもあるので、実際はもっと多いはずです。
募集時期が近づいたら市の広報誌をチェック
12月ぐらいから募集がないか小まめにチェックしましょう
農水省の市民農園一覧を見ると、首都圏の市町村には大体、1ヵ所くらいありそうです。さすがに東京の都心部は極めて少ないですが、
23区内でも世田谷区、大田区、足立区などが載っています。 一覧表には問い合わせ先の市や区の電話番号も載っていますが、この時期、市民農園(または区民農園)のことを市や区の役所に問い合わせても「すでにいっぱいです」「募集時期になったらお問い合わせ下さい」といって断られることが多いでしょう。隣町に電話しても同じことの繰り返しです。
1年契約で貸している市民農園は3月-4月に開園が一般的で、そのため新規の募集時期は1月-2月、時には前年12月というところもあります。だから、募集時期が近づいたら市の広報誌をチェックするなど、準備をしておくとよいでしょう。
(ご参考)
農水省のホームページを開くと「市民農園をはじめよう」というタイトルのページがあります。
http://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/simin_noen/index.html
さらに全国を9地域に分け、地域ごと、区市町村ごとの市民農園一覧表も載っています。
http://www.maff.go.jp/nouson/chiiki/simin_noen/risutos.htm


